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『雍正帝―中国の独裁君主』読了

康煕乾隆の間に挟まれたわずか13年の治世となったコスプレ皇帝雍正帝の評伝。ちなみに「ようせいてい」で変換したら妖精帝となってなんだかファンタジーな素敵皇帝だワァとおもた。

『雍正帝―中国の独裁君主』読了_e0069487_1251493.jpgマイフェイバリットな清の五代皇帝ですが、最近になってその勤勉実直な性質で政治の刷新に勤め中華王朝としての清王朝の土台を固めたという再評価で本国ではドラマ化されたりとかなんとかですが、自分にとっての雍正帝はコスプレマニアでしかないので、「あんな忙しいのにコスプレ三昧ってどんだけ寝てないんだよ!」と突っ込みながら読みました。
(←西洋コスプレで楽しそうに虎を狩る雍正帝)

まぁ、兄弟いびったとかキリスト教弾圧したとか密偵政治だとかネガティブなイメージが強い人ですが、兄弟いびりは弁護の余地があるし、キリスト教については弾圧という表現自体が的を得ていない。密偵政治にしても恐怖政治の土台ということではなく精度の高い情報を収集するためという意味で概ね正常に機能していたし、ネガティブイメージのほとんどが誤解かさもなければ治世の間の締め付けで割を食った官僚によるネガティブ戦略の賜物でしかないのかなぁという感じですかの。

それにしても雍正帝の皇帝権確立までの道程がストイックすぎて軽く濡れます。

そういえば宮崎市定先生がお亡くなりになって来年で十三回忌なんですねぇ(´・ω・`) あれ、ところで本書では「ほんなら」が出てこなかったな、寂しい。


作品名『雍正帝―中国の独裁君主』
文庫: 264ページ
出版社: 中央公論社 (1996/05)
ISBN-13: 978-4122026025
by takiteso | 2007-01-23 21:48 | 読書履歴
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