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柳家喬太郎独演会

柳家喬太郎独演会
町田市民ホール
2010年12月8日 (水)  18:30開演

柳家小んぶ『初天神』
柳家喬太郎『柚子』
仲入り
寒空はだか:スタンダップコメディ
柳家喬太郎『双蝶々』


業務終了後駆け足で電車に飛び乗り、ぎりぎり間に合う予定…が電車遅延で小んぶの入りと同じタイミングで会場入り。麹町から町田市民ホールまで1時間15分で到着とか我乍ら素晴らしいスピードです。


小んぶ『初天神』
開口一番はこの9月に二ツ目に上がったばかりの小んぶ。
『初天神』は好きな噺で団子の蜜をじゅるじゅる舐める仕草のとこが大好きなんですが、噺家によっては演出過剰だったする(要するに下品)のが、これはちょうど自分好みでした。あんまりじゅるじゅるやられると汚さの面白さよりもただ汚いと感じてしまうので微妙なところ。間の取り方もしっかりしてて、二つ目の噺家さんにありがちな急げ急げというせわしなさのない感じでゆったり聞けましたね。


喬太郎『柚子』
ジングルベルの出囃子。
小学生男子のばかさ加減が「そうそう、そうだよな」って共感。一方で、なぜか小学生女子はちょっとありえないと思える大人目線なんだけど、そういうもんなのかな。喬太郎の新作は『これが落語であること』『それも新作であること』そのものをネタにすることが多いけど、これもちょっとだけそういうシーンがあって、「あぁ、喬太郎だ」となんかそういうところにホッとしたり。落ちが弱くて正直うーんという感じ。


寒空はだか:スタンダップコメディ
めくりをめくると『寒空はだか』の名前が!!
俺歓喜(*゚∀゚)=3
タワー、タワーーー♪
イブに道楽亭でイベントあるけど正直行きたいっ!


喬太郎『双蝶々』
『双蝶々』と分かった途端、終演時間が気になったけどほぼ1時間、通しでたっぷり。
定吉の可愛げのあるばかっぷりと、それを殺す長吉の覚悟を決めた悪っぷりのコントラストが際立って、本当に恐ろしい演出で文字通り目が離せない。締め上げる長吉、息が詰まっていく定吉、思わず身を乗り出して見入ってしまった。クライマックスの吾妻橋では座布団からホリゾント、着物まで青一色に統一された厳冬の闇が訪れたような重く暗い空気の中を、舞台天井から一片の紙が雪のごとくひらひらと落ちてきて、「おや、雪の演出かな?」と思ったら単なるアクシデントだった模様。素晴らしい偶然の産物に感謝。それにしても、やっぱり親ってのはありがたいもんだな、と親子の情愛についても想いを致した一席でした。


開口一番の小んぶから喬太郎の二席とも冬の話で統一されていて、とてもいい独演会でしたね。でも、帰りの道々で口ずさんでしまったのは東京タワーの歌。タワー、タワーー♪
by takiteso | 2010-12-08 23:51 | 落語
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